マンガ文化撲滅に加担するNPO団体(とインターネットサービス)

子供が危ない 性暴力の被害現場の画像を世界中にばらまかれる少女たち:Yahoo! JAPAN - セキュリティ特集 2008春

 日本のNGOECPAT/ストップ子ども買春の会」共同代表の宮本潤子氏は、児童ポルノによる被害は次の三層に分かれていると指摘する。

(中略)

 法律的にも課題がある。「単純所持」と「アニメ」だ。小1女子誘拐殺人事件が起きた奈良県が全国で唯一、13歳未満の児童を映したポルノ画像の単純所持を禁じている。また摘発を逃れるため、過激な性描写の媒体はアニメやゲームに移行してきた。特定の被害者がいない点で画像とは一線を画しているが、カナダでは最近、日本の漫画が児童ポルノとして摘発されている。

 これらの法的問題は常に「子どものモラルこそ問題」とする保守系と、「一方的に画像を送りつけられることもあり、冤罪の温床になる」という革新系、そして「マニアをみな犯罪予備軍と見るのは偏見」というマニアからの強い反対を受け、被害児童はその谷間に置き去りにされてきた。バーチャルな世界で欲望を膨らませたマニアが殺人まで犯していることは重い現実だ。さまざまな人権が絡み合うからこそ、いま何をどう守るべきなのか、論議を尽くす時期に来ている。

 ECPATJAPANは以前からマンガを児童ポルノに入れて規制するように働きかけてる団体の一つ*1でインターネットホットラインセンターでもヤフーとともにパートナーとして参加している。確かに漫画やアニメは「子供が観るもの」と言う認識が未だに根強く残っているし、大人になってもアニメや漫画にふけってるから子供に手を出すんだと言う偏見もあるのだろう。
 またマンガのキャラクターが性行為をしているのが見たく無いと言うのもあるのかもしれない。しかしそれはあくまで偏見に基づく攻撃であり、実在する児童の人権保護と言う観点からは明らかにに逸脱するし、結果的にむやみに児童ポルノの範疇を広げて、マンガやアニメ、ゲームの撲滅をもくろんでますよと言う事を堂々と言ってるようなものだ。
 またネットサービス側も「インターネットの社会的な地位を向上させる、そのためには健全さが必要だ」として参加しているが下手をすれば文化や新たな産業すらも破壊しかねない所に手を貸すのは得策とはとうてい思えない。

またインターネットホットラインセンターの統計結果の中に「こどもマンガポルノ」というカテゴリーがある裏を返せば漫画規制のための準備をしていると言う事を裏付ける事になりはしないだろうか?。

また、実際に調べた人だとインターネットホットラインセンター自体が不透明な団体である事を証明している。
インターネット・ホットラインセンター:実態確認報告1
インターネット・ホットラインセンター:実態確認報告2
オタクのNPOを作ってみる。(仮)、より

児童ポルノの改正に関しては議論が始まったばかりのようだけど、これに乗じて漫画やアニメ、ゲームを僕達の前から奪い去り、その文化の撲滅をもくろむ輩が居る事はきちんと覚えて欲しい。