報道が煽れば煽るほど自殺者が増える

【衝撃事件の核心】中3少女、硫化水素自殺の闇(産経iza)

最近、硫化水素を使った自殺が後を絶たない。

で、ここ最近の流れを追ってみると増加する理由としてはこんなのがあげられる。

  1. 自殺する人は何らかの悩みや精神疾患を抱えていること。
  2. 何らかの精神疾患を抱えている場合外部の刺激に非常に弱い。特に外部から変化を促すであろう春は非常に危険である。
  3. マスコミの事件報道そのものが内容を問わず自殺を促してしまってること。

特に3はWHOでも自殺と報道の因果関係を認めていてガイドラインを設けているのにも関わらず、マスコミ各社は英語が読めないのか無視を決め込んでいる。

 記者としては報道の力で自殺を何としてでも食い止めたいとして記事を書いているのだろうが、記事を書けば書くほど自殺を考えている人にとっては「自分は自殺してもいいんだ」と希望を与える事にしかならず結果として後を絶たない事になりはしないだろうか?

 さらに言えばあおるような報道を行った結果、どうなったか顧みないで「自分の書いた記事で自殺が減少すれば」「この事件がきっかけにインターネットを規制して新聞が売れて自分の懐があたたかくなればいい」といった思惑があるのだろう。しかし、毒ガスならトイレ用の酸性洗剤と塩素系の漂白剤を混ぜるだけでも作れてしまい、その危険性は20年前以上から指摘されてきたし、硫化水素にしても理科の授業の実験で作製法を学んだはずでちょっとした知識があればいとも簡単に作れてしまう。ましてや混合すると毒ガスが発生しかねないものは日常にゴロンとあるのだ。

 どちらにせよ今自殺報道に求められるのは

自殺報道をしないこと

 これを読んだマスコミ関係者は憤りを感じるかもしれないが、本気で食い止めたいと感じるのならどこかで踏みとどまり、事実を伝えることに止め、事の推移をを見守る勇気も必要なのではないだろうか?。
 そうしなければ報道そのものが国民からそっぽ向かれるかもしれない。

参考:
「いじめ自殺」の報道について改善を求めます(ライフリンク)